「友」とは言っても、学生時代の友人や趣味を通じて仲良くなった人たちなど、自分が一緒にいて楽しいと思える「友だち」とは違い、子どもを通じて関わる機会の多い人のことを指す「ママ友」という言葉。
自分としてはあまり気が合わなかったとしても、子どものことを考えると無碍にすることもできないですよね。
特に喧嘩になってしまうなど、仲違いしてしまったママ友とは、子どものことを考えるとなるべく早く関係修復を計りたいところです。
そこで今回はママ友と喧嘩になってしまうことのリスクや喧嘩を回避するためのコツ、実際に喧嘩してしまった時の仲直りの方法などについて紹介していきたいと思います。
ママ友同士と仲違いすることのリスクとは?
まず、ママ友と仲違いしてしまうことにはどんなリスクがあるのか、改めて知っておくことは大切です。
実際のところ、下記のような影響が考えられます。
子どもに対する影響
親同士の喧嘩は本来であれば子どもには関係がないはずなのですが、中にはそう考えない親もいます。
そのため、どんなに子ども同士は仲良くしたいと考えていても、相手の親があなたのお子さんとの関係を断つよう告げたりと、子どもの交友関係に影響が出る可能性があるのです。
また、あなた自身は自制しているつもりでも、ママ友とうまくいっていない苛立ちがお子さんに接する時に出てしまい、些細なことでも声を荒げてしまうといったことも起こりかねません。
家族に対する影響
あなたのお子さんだけではなく、旦那さんなど他の家族へも苛立ちをぶつけてしまう可能性も考えられます。
また、ママ友との関係を気に病むあまり寝込んでしまったりすれば、家族に心配をかけることにもなるでしょう。
他のママに対する影響
もちろん他人同士の喧嘩は気にせず、これまで通り接してくれるママもいるでしょう。
しかし、相手のママのママ友内での立場や影響力などによっては、距離を置かれてしまったり陰口を叩かれたり、場合によっては喧嘩相手のママ友と一緒になってあなたを攻撃してくる人も出てくるかもしれません。
その結果、ママたちの中で孤立してしまうといったことも起こりうるのです。
ママ友との喧嘩で多いケースとは?
リスクを伴うママ友との喧嘩ですが、意外と経験している人は少なくありません。
では、いったいどのようなケースでママ友と喧嘩に発展してしまうのでしょうか?ここからはよくあるパターンについて見ていきたいと思います。
悪口・誤解などから発展
たとえば仲がいいと思っていたママ友に別のママ友のことを愚痴ってしまった結果本人に伝わってしまったり。
あるいは信頼して相談事を持ちかけていたママ友が、あなたの相談事や悪口などを別のママ友に言っていたり。
他にも、忙しそうにしていたので気を使ってママ友同士の集まりに誘わなかったら仲間外れにされたと誤解を受けた、など。
悪口や誤解が原因でママ友と仲違いしてしまうことがあるようです。
こうしたケースでは自分が間違っていないことに自信があるのなら、周囲の声は気にせず堂々としているのが一番でしょう。
また、自分ではなく周りのママ友から別のママ友に関する愚痴などを聞かされたとしても、同調はせずに受け流し、さりげなく話題を変えてしまうのがオススメです。
というのも、ここで同調してしまうと、あなたから言い出したわけではなくても一緒に悪口を言っていたと誤解されてしまう恐れがあるからです。
また、トラブルの元になりますので、たとえ善意からであっても悪口を言われていたママ友にその事実を伝えるのもやめましょう。
子ども同士の喧嘩に親が口を出してしまう
子ども同士の喧嘩は案外些細なことでも起きてしまい、だからこそ当人同士はすぐに仲直りしてまた一緒に遊び始めるということもよくあります。
しかしここに親が口を出してしまうことで、子ども同士はせっかく仲直りできても、親同士の関係修復ができず、喧嘩別れに発展してしまうケースも少なくないのです。
約束をドタキャンしてしまった
小さい子どもが体調を急に崩してしまうことはあるあるではありますし、それ以外にもさまざまな理由から、急に約束をドタキャンしてしまうということも少なからずあるでしょう。
もちろんドタキャンの常習犯だった場合は信用問題にも関わってきます。
ですが、悪気がなかったとしても、ドタキャンを許せないという価値観を持ったママ友が相手の場合、謝っても許してもらえないなど、関係が拗れるきっかけとなってしまうことがあるのです。
ママ友と仲違いしてしまった場合、どのように関係を修復すれば良い?
できれば喧嘩などせずにいたいママ友ですが、もし仲違いしてしまった場合の関係修復について、ポイントを紹介していきたいと思います。
ママ友との関係修復を考える際、タイミング・伝え方・謝り方の3つのポイントが重要となってきます。
タイミング
ママ友との間にトラブルが起きてしまった場合、なるべく早いタイミングで話し合いの場を設けることが大切です。
この際、相手の顔も見えず、意図せぬ伝わり方をしてしまう電話やメール・LINEなどは事前に反省や謝罪の気持ちを伝えるために使う程度に留め、直接会って話せるように持っていくのもポイントです。
なお、お子さんがいるとどうしてもゆっくり話し合うことは難しいので、子どもたちが幼稚園や保育園、学校などに行っている間か、片方ないしお互いが働いているなら休日に話し合いの場を設けると良いでしょう。
伝え方
個人の価値観や子どもに対する考え方は人の数だけあるものです。
仲違いしてしまうということは少なからず価値観の合わない相手だったという可能性もあるでしょう。
そこで話し合おうとしてもよくて平行線のまま、最悪の場合は関係がさらに拗れ、それきりとなってしまうかもしれません。
相手との関係を修復したいと考えているのなら、どちらが正しい・間違っているなど善悪を追求するのではなく、シンプルに謝罪の言葉を誠意を持って伝えるのがポイントです。
元は仲のよかったママ友ですから、こちらから折れることで、自分も悪いところがあった、と感じてくれるかもしれませんよ。
謝り方
伝え方の項目でも触れましたが、相手に話を聞いてもらうためにまず大切なことは、先にこちらから謝るということです。
喧嘩の原因が相手にあったとしても、感情的になってしまったことなどあなたにも悪い点があったということを認めるのです。
もちろん、あなたに非があるのであれば、誠意を持って素直に謝りましょう。
ここで言い訳をしたり相手が悪いといった態度を取ってしまえば、関係修復のどころではなくなってしまいますからね。
第三者に仲を取り持ってもらうという方法も
ここまではあなた自身が関係修復のためにできることを紹介してきましたが、それでも相手の怒りが収まらない場合、第三者に仲を取り持ってもらうという方法も考えられます。
ここからはご近所のママ友・子ども同士が同じクラスのママ友・リーダー格のママ友といったママ友別に、その方法を紹介していきたいと思います。
ご近所のママ友の場合
お互いに同じくらいの年齢の子どもがいる家庭が近所にあると、お子さん同士やママ同士だけに留まらず、家族ぐるみのお付き合いになることもありますよね。
これまで密に付き合ってきたからこそ、仲違いしてしまうことのショック・影響も大きいはず。
またこれからも顔を合わせる機会が多いことも考えると、ご近所付き合いを考えると早めに関係の修復を計りたいところでもあります。
すっかり元通りとまではいかないまでも、最低限挨拶を交わせる間柄くらいには関係を修復しておきたいですよね。
もしお互いだけでは話し合おうとしても感情的になってしまうことが予想されるなら、パパにも話し合いの場に出てもらい、関係を取り持ってもらうというのは一つの手です。
というのも、喧嘩の当事者ではないパパなら、冷静な意見を言ってもらえる可能性がありますし、そうすると気持ちも落ち着いてくるかもしれないからです。
ただし、間に入ってもらうなら片方では不公平になってしまうので、両方のパパに同席してもらうようにしましょう。
子ども同士がが同じクラスのママ友の場合
ご近所同士のママ友とは違い、子ども同士のクラスが同じであるだけのママ友同士なら、普段は距離を置くこともできるでしょう。
しかし、参観日や運動会といった行事など、どうしても顔を合わせなければならない場面が出てきますよね。
子ども達が同じクラスに通っているなら、その気まずさは相当なものといえるでしょう。
しかし、だからといって他のママや子どもたちの前であからさまに態度に出してしまうのは大人として恥ずかしい行為。
何より、自分の子どもに気まずい思いをさせるようなことはあってはならないことです。
このような事態を避けるためにもやはり早めの関係修復を計りたいところ。
しかし、あなたからの直接の連絡は無視される、相手の怒りが収まらないという状態なら、共通のママ友に間に入ってもらい、会って直接謝りたい、仲直りしたいと思っていることを伝えてもらうと良いでしょう。
リーダー格のママ友の場合
リーダー格のママ友の場合、そのタイプは大きく2つに分けることができます。
ひとつ目は、皆に好かれる姉御タイプの女性。このタイプの場合、よほどのことが原因ではない限り、謝罪を受け入れてくれる可能性は高いと言えます。
問題はふたつ目のタイプで、敵に回すと厄介な女王様のようなタイプの女性。
最悪の場合、あらぬ噂や陰口とともに他のママたちを味方につけ、グループLINEから外されてしまうなど、あなたが孤立するといった結果になってしまうかもしれません。
この場合、グループの中にあなたの味方となってくれそうなママ友に間に入ってもらえると良いのですが、心当たりがいないといったケースもあるでしょう。
ですが、そうだったとしてもあなたが100%悪いといった謝罪のしかたをしてしまうと、相手との力関係がますます広がってしまいます。
どうしても関係修復が望めそうにないなら、潔くグループからは抜けてしまい、新しいママ友を探したほうがよいかもしれません。
まとめ
自分の趣味趣向や価値観によって自身の意志でつながる友人関係とは違い、子どもを介した繋がりである分、苦手に感じたり価値観の合わないママ友も当然ながら出てくることでしょう。
当然ながら、ママ友が多いから良いというわけではありません。
ですが、良好な関係を築けるママ友は、主婦として、子を育てる母としての悩みや苦労を分かち合える心強い存在といえます。
親しき仲にも礼儀ありということを守り、お互いに価値観の違いを尊重し合え、信頼関係を築けて来られたママ友なら、多少喧嘩をしてもきっと仲直りできるはずです。
逆に言えば、これまで信頼関係を築いて来られなかった相手なら、喧嘩を機に大人としての節度は守りつつ、距離を置いてしまうのもアリかもしれませんよ。
本記事がママ友との関係に悩む人の参考になりましたら幸いです。